草津東vs水口|第102回全国高校サッカー選手権大会滋賀県大会 準決勝マッチレポート

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準決勝第二試合は草津東高校と水口高校の伝統校対決

準決勝第二試合は2年ぶりの全国大会出場を目指す草津東と平成8年以来となる出場を目指す水口の公立高校同士の一戦となった。

両校の対戦は昨年度の新人戦、インターハイ予選、県リーグの3つのレギュレーションで4試合しており、草津東が3勝1分と勝ち越している。

両校のスタメンを紹介

草津東スタメン

2年生エースで10番上原の1トップで中盤に人数を増やした。インターハイ予選では前線でためを作れるFW仙波(MIO東近江)やDFラインの中心である松永(京都サンガ)はベンチスタートとなった。

水口高校スタメン

水口高校は得点力のある黒本や守備の要のフカダガブリエルなど主要メンバーに変わりがない布陣で挑む。

近江と立命館守山のフォーメーション

草津東は伝統の4-4-2ではなく3バックの3-6-1でスタート。対する水口高校は草津東のサイドを意識してなのか、4-5-1と後ろに重心がかかった布陣で挑む。

両チームの色が前面に出た一戦

草津東はサイドを起点に細かく繋ぎゴールに迫る。水口はロングボールでカウンターを狙うスタイル。両校ともしっかり色(特徴)を出した試合となった。

まずオープニングシュートは水口。左サイドで受けた8番山田がカットインからミドルを狙うもGKの正面。

草津東もすぐに反撃。前半4分、こぼれ球を拾った10番上原が右サイドにスルーパス。これに反応した成宮がニアに低い弾道のシュートを打つも水口の守護神池田がしっかりセーブ。

試合は早々に動く。前半9分、中央でフリーになった草津東の8番藤田が遠目からミドルを狙うもDFがブロック。こぼれ球を拾った11番森が冷静にワンテンポDFとGKのタイミングずらしてニアに狙い澄ましたシュート。これが入り先制。

先制点が生まれた後は少し膠着する。

草津東は10番上原がゼロトップとして躍動しチャンスを伺う。4番河合や5番小楠からの正確な縦パスをライン間で受け素早い反転から攻撃の起点となる。草津東のシャドーやウイングバックで水口陣地の深い位置をとるも、13番フカダガブリエルや10番ボランチの臼井を中心にした水口のDFラインがしっかり中を固めるためなかなかシュートチャンスをつくれない。

前半25分、左サイドからのクロスをファーで受けた草津東の右ウイングバック7番塩尻がエリア外から左足を振り抜く。綺麗な弾道を描くも惜しくもバーの上に。

また相手CKからのカウンターで塩尻、上原と繋ぎ左サイドの11番森にわたる。森から高く上がったクロスを上原がヘッドで合わせるがまたしても水口のGK池田がセーブ。草津東は攻守の切り替えが早く、奪われても即時奪還し、水口のラインを上げさせない。また、前線に通されても5番小楠のポジショニングの良さ(危機察知能力の高さ)で相手の攻撃の芽を摘む。

一方の水口は8番山田と14番五十畑を中心に左サイドでペースを作る。左サイドで五十畑が深いサイドをえぐり中央に折り返す、フリーで待ち受けた7番森がダイレクトで狙うも惜しくもポストの右に外れる。

水口は堅い守備から早いカウンターが徹底され、前線の選手のアイデアによりチャンスを創出するも得点を奪えず前半終了。

均衡を破ったのはやはりサイドから

後半、メンバーは変わらずスタート。両チームともゆっくりな立ち上がりとなった。

後半7分、上原が中盤で複数人に囲まれながらもキープし8番藤田に預け、左サイドに張った15番木原に展開。

木原が浅い位置からクロスを入れ、ファーで待った上原が頭で合わせる。水口GK池田が足でセーブするもボールがこぼれた位置に塩尻。これをダイレクトで振り抜き追加点が生まれる。

草津東の一方的な展開かと思われたが後半10分。水口が後半最初のビッグチャンスを作る。14番五十畑が草津東のDFライン裏にスルーパスを送る。走り込んだ11番黒本が走りながらダイレクトボレー。高いテクニックにより打たれたシュートは綺麗な弾道で草津東ゴールに向かうがバーを叩く。

続く14分、4番一郡のロングボールを受けた6番川中がDFラインの前で胸トラップし、すかさずミドルを打つもGKの正面に。

後半中盤は水口の前線選手の個人技により草津東のゴール前に迫るシーンが増えてきた中、草津東のベンチが動く。長身FWの仙波やスピードのあるFW葉賀(FC湖東)を投入。

この選手交替が見事に的中し草津東に更なる追加点が生まれる。

後半33分、仙波のクロスをペナルティエリア内で受けた葉賀は藤田とパス交換し丁寧にゴールに流し込み追加点。綺麗なパスワークで崩した見事な得点だった。

その後は水口高校も次々とフレッシュな選手を投入し、試合を動かそうとするも草津東の堅い守備陣が得点を許さず試合終了。

草津東はインターハイからしっかりとチームを作り上げてきたのは流石の一言。水口は下級生と上級生の融合により、しっかりと水口のサッカーを遂行し何度も草津東のゴールに迫った。

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