クラブユース新人戦決勝トーナメント1回戦2試合目、激戦の予選グループを2位で通過したクレアーレ甲賀と予選を1位で突破したLASTA滋賀との1戦。
ドリブル、パスワークなど個人技術が高いクレアーレ甲賀と、走力、ハードワーク、球際の強さなどフィジカルに優れる選手が多いLASTA滋賀。
双方、特徴を存分に出した試合は終了間際のゴールを奪ったクレアーレ甲賀が劇的な勝利を収めた。
スタメン
序盤から両チーム特徴を存分に発揮
試合序盤から球際が激しく、レベルの高い攻防が繰り広げられる。ボールを保持してゴールに迫るクレアーレに対し、LASTAは激しいプレスからボールを奪ったら素早く前線に放り込む。
最初のチャンスを掴んだのはクレアーレ。前半14分、相手DFが弾いたボールを拾いドリブルで抜け出したクレアーレ46番神山選手。GKとの1対1を冷静に決めて先制。
その5分後、またしてもクレアーレに決定機。49番武村選手のCKが直接ポストに直撃し、ゴール前の混戦を押し込むもLASTAのDF陣が懸命にブロック。
LASTAの選手は気持ちを全面に押し出したプレーで勝利への執着が見える。昨年に関西大会ベスト4までいった3年生と同様に、意識の高い集団だ。
クレアーレのペースが続くと思われたが、LASTAのハードワークが功を奏し、同点弾が生まれる。
クレアーレのビルドアップにプレスがハマり、ゴール前でLASTAがボールを奪う。密集を丁寧に繋ぎ右サイドに流れた66番にボールが渡る。DFに並走されながらもしっかりと足元で収めて冷静に沈め同点。
その後は一進一退の攻防が続くもスコアは動かず前半終了。
互いに譲らない試合は終盤で一気に試合が動く
後半も前半同様、クレアーレは技術が高い41番飯田選手と49番武村選手のボランチがリズムを作り、ドリブルとパスを織り交ぜながら相手ゴールに向かう。
LASTAは裏を取られることへの対応として、DFライン統率の意識を高め、果敢にDFラインを押し上げる。また選手の前への意識が高く、マイボールになった途端に、スイッチが入り迫力のある押し上げを見せる。更に後半途中から入った60番の推進力で更にゴールに向かうプレーが増えた。
しかし、後半もクレアーレが先取する。LASTAのGKがクリアしたボールをクレアーレ46番神山選手がエリア外から蹴り込んだボールが相手DFのブロックを弾いてネットに突き刺さる。大事な場面で2ゴールを奪う殊勲の活躍。
その後もクレアーレが立て続けに決定機を作る。しかし、LASTAのGKのファインセーブもあり追加点を奪えずにいると、終盤LASTAに同点弾が生まれる。
ゴール前の混戦で、LASTA70番がこぼれ球をミドル。一度はDFにブロックされるも再び反応して右足を振り抜いた。思いっ切りの良いプレーで、試合を振り出しに戻した。
このままPKに突入かと思われた後半終了間際に、クレアーレの攻撃力が爆発する。
カウンターで、この日ノリに乗っていた46番神山選手に渡る。ドリブルでエリア内に侵入しCKを獲得する。そのCKからゴール前の混戦状態の中、60番前田選手がゴールにボールを蹴り込み追加点。
更に試合再開後すぐ、左サイドからのクロスを44番金本選手がニアで合わせ一気に突き放した。
その後、試合再開後すぐホイッスルが鳴り、終盤の2得点で見事クレアーレがベスト4に駒を進めた。