新人戦準決勝一試合目、MIOびわこ滋賀u15とクレアーレ甲賀の一戦。
両チームとも技術が高いので見応えのあるゲームになったが、高い強度の試合に慣れているMIOびわこ滋賀が3得点を奪い、3年連続の決勝進出を決めた。
スタメン
双方シュートチャンスを作るが。
序盤、押し込んだのはクレアーレ。前線の44番金本選手、56番西谷選手、46番神山選手の3枚を中心にMIOゴールに迫る。
ファーストシュートは46番。右サイド深くに侵入しシュートまで持ちこんだ。その後もロングボールに抜け出しシュートチャンスを作るがいずれのチャンスも最後にMIOの2番浅井選手が身体を寄せる。
徐々にMIO中盤の3番石倉選手、11番熊谷選手を経由し6番上田選手にボールが集まりはじめ流れが変わる。
前半15分、ゴールから25m程度の距離でFKを獲得。上田選手が左脚を振り抜いたシュートはバーを強襲。
MIOは上田選手を中心に石倉選手、熊谷選手が絡んで中央で起点を作り、空いたサイドのスペースに突破力のある両サイド29番宮谷選手と20番永石選手が駆け抜ける。
また先日の試合とは異なりMIOの両サイドバック15番真木選手、14番小林選手が前線を追い越す動きを入れ、マークをずらす。
めまぐるしく攻守が変わるスピーディーな展開の試合だったが、前半18分に均衡が割れる。ルーズボールに反応したMIO上田選手がDFに競り勝ち、フリーで抜ける。GKとの1対1を冷静に決め先制。
続く24分、またしてもMIO上田選手がチャンスを決め切る。
中央で受けた上田選手が左サイドに展開。15番がダイレクトではたく。20番永石選手が左サイドから中央に運び、溜めを作ってDFラインの裏に通す。6が抜け出し冷静にネットを揺らし追加点。
2失点したものの、クレアーレはしっかりした守備を見せた。配置上サイドに人が足りなくなるが、66番桃園選手、42番大西選手、43番岡村選手のCB3枚と両サイドのWBがしっかりスライドするなど連動。
また、DFラインの裏のスペースを対埋めるため、GK53番中野選手が前めのポジションを取るなど状況判断の良さを見せる。
特にMIOの6番上田選手とクレアーレCB桃園選手のマッチアップは見どころだった。桃園選手は上田選手に付きながらも他のカバーもしっかり対応するなど、判断や危機察知の能力の高さを見せた。
後半、2人のゴラッソで試合が動く
後半、クレアーレは先手を打つ。準々決勝とは違い守備に追われながらも身体を張ったプレーが印象的だった41番飯田選手に代わり55番西川選手が入る。
後半序盤はクレアーレが流れを掴む。前半同様に前線の3枚が起点になり、49番武村選手が前線に顔を出す機会が増えチャンスを作る。また、両WBの51番寺嶋選手、60番前田選手は攻守にわたりハードワークして、ボールを運ぶ。
しかし、立ちはだかったのはMIOのワンボランチ17番田井中選手。クレアーレのシャドーの2枚を見ながら、幾度なく攻撃の芽を摘み取った。
膠着状態で迎えた後半10分、クレアーレ49番武村選手が試合を動かす。
中央で46番神山選手とパス交換して中央に運ぶ。ゴールまで距離があったが思い切りよく打ったミドルはバーにあたりネットを揺らした。一瞬の隙をついた見事なゴールでGK、DF共にノーチャンスだった。
その後、両チームともチャンスを作るが、GKを含めたDF陣が踏ん張り追加点を与えない。
後半中盤、ポジションを左から右に替えたMIOの20番永石選手がチャンスを演出。細かなタッチで相手を翻弄しサイド深くまで入り決定的なクロスを入れる。
すると後半27分、右サイドでボールを受けた永石選手が中央に運びエリア外から左脚を振り抜く。綺麗に弧を描いたシュートはゴール左隅に入り追加点。ドリブルだけではなく両脚でしっかり蹴れる強みが出た見事なゴール。
後がないクレアーレも最後まで諦めない。49番武村選手を起点に、両サイドから得点チャンスを作るが1番綾井選手、14番小林選手、途中出場の7番大森選手がしっかり対応する。
試合終盤、途中出場のMIOの34番善積選手から32番吉井選手にボールが渡り、GKと1対1を迎える。しかしこれをGK中野選手が素早い反応を見せて防いだ。
その後は双方追加点なく、タイムアップ。MIOびわこ滋賀が3年連続の決勝を決めた。