クラブユース新人戦準決勝二試合目、京都サンガSETAとFC湖東の一戦。両チームのGKの活躍が目立ったこの試合はサンガSETAが1点を守り決勝進出を決めた。
スタメン
※後ほど掲載します
複数の選手の連動で崩すサンガSETAに対し、個の力で切り開く湖東
立ち上がりから中盤で激しい攻防が繰り広げられ落ち着かない序盤。
前半5分、ロングボールに抜け出した15番関谷選手がDFをかわしてシュートも湖東GK押海選手がファインセーブ。
続いて、24番CB浅井選手から右サイドのスペースに良いボールが出て走り込んだ25番中邨選手がクロスを送る。DFに弾かれたこぼれ球を最後は14番櫻井選手が左足で上手く合わせるもポストの上に。
サイドで数的有利を作るサンガSETA。両サイドのウイングバック20番山崎選手と25番中邨選手、シャドーの15番関谷選手、13番辻村選手が絡みゴール前に迫るも、湖東のCB18番上田選手と2番呉選手が守る中央は堅く決定機に繋げられない。
一方の湖東は抜群のキープ力を誇る16番黒川選手をはじめ、こちらも足元の技術に長けた13番北川選手、スピードのある9番山口選手が絡みチャンスメイク。
また湖東の黒川選手と山口選手は中央に寄るため、サンガSETAは3バックで相手の3枚を見なければならずタスクが多かった。しかし、GK16番の松田選手のプレーエリアが広く DFラインをサポートする。
すると前半23分、湖東に決定機。黒川選手が中央の北川選手に預ける。北川選手が溜めを作りDFラインの裏にパスを送る。抜け出した山口選手がGKと1対1に。GKの動きを最後まで見てニアに打ったシュートは、足で止められ得点ならず。サンガSETAのGK松田選手がビックセーブを見せる。
前半終盤、またも湖東の決定機。黒川選手がドリブルで抜け出しGKと1対1に。しかし、またしてもサンガSETAの松田選手が立ちふさがる。そしてセービング後、素早くカウンターに繋げてCKを獲得。
前半のラストプレーとなったCK、15番関谷選手のキックが直接ゴールに入り先制。当方は入った瞬間を見落としたが主審はゴールと判定。関谷選手は2試合連続でCKを決めた。
後半は選手交代でシステムを変え4-4-2に。サンガSETAの両サイドをケアする対策か。
途中出場の29番中野選手、10番長田選手も足元の技術が高く前線で起点を作る。また湖東の選手はゴールに向かうプレーが印象的。
一方のサンガ瀬田は、押し込まれる時間が増えるが、奪ったボールは14番櫻井選手が空いたスペースにボールを散らす。櫻井選手は視野の広さやキックの質の高さで、早い試合展開を落ち着かせるプレーも見えた。
また、この試合はGKの松田選手が果敢にビルドアップに関わって、意図的にスペースを作り押し上げる場面が目立った。
後半18分、途中出場でFWに入ったサンガSETA19番織田選手がエリア内でボールを受ける。ニアにシュートするも湖東GK押海選手が素早い反応を見せて防ぐ。
その3分後、湖東も攻め返す。右サイドで10番長田選手が粘ってグラウンダーのクロス。ニアで受けた16番が左足に持ち替えてニアに打つもポストに。
その後も湖東がボールを保持しサンガSETAゴールに迫るもGK松田選手をはじめ、24番浅井選手、17番奥村選手、11番俣野選手が懸命に守る。
両チームとも決定機を生かせず後半は無得点で試合終了。守り勝ったサンガSETAが2年連続の決勝進出を決めた。