先日シガラボのInstagramに一通のDMが届いた。「サッカーユニフォームのリメイクを通して、滋賀から新しい価値を広めたい」――そんな熱い想いが綴られていた。
「ユニフォームリメイク」という耳慣れない言葉が印象的で、送り主である山﨑さんのアカウントを覗くと、そこにはJリーグのユニフォームやジュニア世代の練習着など、色とりどりのウェアを身に纏った可愛らしいクマのぬいぐるみが並んでいた。
これは「未来を着るぬいぐるみ」というサービス。着られなくなったユニフォームやトレーニングウェアを再利用(アップサイクル)し、世界に一つだけのぬいぐるみに仕立て直すというものだ。現在はSNSを中心に広まり、その愛らしい姿に一目惚れした保護者から問い合わせが絶えないという。
名前に込められた親の想い
今回は、この活動に込められた想いや、サービスの詳細について山﨑さんにお話を伺った。
――なぜこの取り組みを始めたのでしょうか?
「中学生の子どもがジュニアからジュニアユースへ進んだ際、手元にはかつてのチームユニフォームやスクールの練習着が沢山ありました。どれも手放せなかったので、それらを再利用してぬいぐるみを作ってみたところ、周りのママ友から『うちも作ってほしい!』と声をかけていただけたので、活動がスタートしました」
――環境問題にも一役買いそうな取り組みですね
「シーズン毎にデザインが変わる事で大量の廃棄が生まれている事を目にしました。またユニフォームはポリエステルの為、焼却をすると環境負担が大きいとも考えています。たどり着く先は見えていないのですが、多くの人にこの取り組みを知っていただき、ユニフォームのリユースを広げたいと思います。」
――クマ以外にも、例えばペット用の衣装などは製作可能ですか?
「以前、飼っていたチワワのために服を作っていた経験はあります。ユニフォームリメイクとしての実績はまだありませんが、ご要望があれば柔軟にお応えしたいと考えています。犬種や体格によって型紙が異なるため特別オーダーになりますが、まずはご相談いただければ嬉しいです」
――注文から完成までの流れを教えてください。
- お問い合わせ: 山﨑さんのInstagramにDMからメッセージ。
- 発送: 依頼者様にてユニフォームを用意し、指定の住所へ発送。
- 製作: 到着後、一つひとつ丁寧に製作。約1週間で完成。
- お届け: 完成後、お手元へ発送。
――「未来を着るぬいぐるみ」という名称には、どのような想いが込められていますか?
「私自身、3人の子どもを育てる中で日々自問自答を繰り返しています。日々の地道な努力が、その子の『未来』を創ると信じています。時には心が折れそうになることもあるかもしれません。そんな時、親子とも一生懸命やっていた時を思い出して何事にも取り組んで欲しい。そんな願いを込めて名付けました」
編集後記:頑張った証を、一生の宝物に
選手や保護者と共に苦楽を共にしたユニフォームに、再び命を吹き込む素晴らしい取り組みだ。また、廃棄されるはずの衣類に新しい価値を与える「アップサイクル」は、環境問題への貢献という側面も持っている。
筆者の手元にも、20年以上前に使っていたユニフォームが捨てられずに眠っている。本人にとっても、支えてきた親にとっても、ユニフォームは単なる布ではない。「捨てられない思い出」を抱えている方は多いはずだ。
親子の頑張った証を、形を変えて「未来」へ残してみませんか? 詳細はぜひ、山﨑さんのInstagramをご覧ください。

