本日開幕する第25回日本フットボールリーグ(JFL :Jリーグ4部相当)。レイラック滋賀FCは16年目のシーズンを迎える。
苦汁を嘗めた昨シーズンの挽回、MIOびわこ滋賀から一新した新体制への期待など、サポーターや滋賀のサッカーファンは開幕に様々な想いを寄せていることだろう。
初戦の相手はV大分
そんな開幕戦の相手はヴェルスパ大分。昨シーズンは8位で終えているが、優勝経験があり近年の成績のみで考えれば格上と言える相手。
過去3シーズンの成績は2勝2敗1分とイーブンであるため、苦手な相手ではなさそうだ。なお、大分でのアウェイ戦では1勝1分。(2020シーズンはコロナの影響でホーム戦のみ)
2年連続開幕戦を落としているレイラック滋賀(MIOびわこ滋賀)としては、今シーズンの開幕戦は何としても白星が欲しいところである。
レイラック滋賀のオフシーズンの動向は?
練習試合の結果などは公開されていないため状況はわからない。また、数シーズン悩まされている怪我であるが、今シーズンは長島グローリー選手が開幕を前に離脱している。早い復帰を期待したいところ。
どんなチームか。少しおさらい
チームを一新し積極的な補強を行った今オフ。新たな顔ぶれ17名のうちJから引っ張ってきたのは4名。うち3名がDFなのでやはり守備の構築を第一に考えた補強か。
また、寺峰新監督の前所属チーム(鈴鹿ポイントゲッターズ)からは5名の選手が加入しており、ポジションは前線の選手が大半(GK1名,MF3名,FW1名)。監督の意図を汲み取れる選手だろうから、新監督のサッカー(戦術)は前線に重きを置いているのだろう。
ここで2月1日の会見内容を振り返ってみたい。寺峰監督監督は会見で新チーム像を次のように語っている。
昨年の戦いをベースに守備にエッセンスを加えるという。プレッシングとリトリートを使い分け、相手チームによって戦い方を分けるということか。元GKらしく守備を第一に考えているのだろう。
次に、会長に就任した権田会長は補強について、またキャプテンの山口選手は新チームについて次のように語っている。
個の力を上げるというのは守備の強化で、監督の描く試合運びを体現というのは鈴鹿ポイントゲッターズから加入した選手達のことを指しているのか。
期待しかない。いよいよベールが脱がれるチームの初陣は、ヴェルスパ大分のYouTubeチャンネル(外部サイトへリンク)で試合がLive配信される予定なので、ぜひ観戦していただきたいところ。
チームを支える重要な存在
チームを裏で支える行政
MIOびわこ滋賀が、東近江市にホームタウンを移してからメインスポンサーとして、当チームに関わり続けている東近江市。過去にはユニフォームの胸に【東近江市】が入っていたなど継続して支えているメインスポンサー。東近江市は一体いくらのスポンサー料を支払っているのか気になったため調べてみた。
令和5年度の予算が見積もりどおりに可決されればの話だが、10年間で恐らく1000万近くの広告料が投じられている。また毎年夢授業と題して、選手が市内の小学校に赴き講演を行なっており、夢授業の委託料を含めれば10年間で2500万円程である。
広告料は減少しているが、近年の地方自治体における財政事情を考慮すると、毎年広告料を出しているだけでもあっぱれ。
年度 | 事業名 | 金額(推測) |
---|---|---|
R5(案) | 地域活性化事業 | 750千円(広告料) |
R4 | 地域活性化事業 競技スポーツ推進事業 | 750千円(広告料) 1,408千円(夢授業委託料) |
R3 | 地域活性化事業 競技スポーツ推進事業 | 750千円(広告料) 1,408千円(夢授業委託料) |
R2 | 地域活性化事業 競技スポーツ推進事業 | 750千円(広告料) 1,408千円(夢授業委託料) |
H31 | 地域活性化事業 競技スポーツ推進事業 | 750千円(広告料) 1,408千円(夢授業委託料) |
H30 | 地域活性化事業 競技スポーツ推進事業 | 750千円(広告料) 1,408千円(夢授業委託料) |
H29 | 地域活性化事業 競技スポーツ推進事業 | 1,000千円(広告料) 1,373千円(夢授業委託料) |
H28 | MIOびわこ滋賀連携推進事業 | 1,000千円(広告料) 1,567千円(夢授業委託料) |
H27 | MIOびわこ滋賀連携推進事業 | 2,960千円 |
H26 | MIOびわこ滋賀連携推進事業 | 5,556千円 |
チームとともに歩むサポーター
MIOびわこ滋賀とこれまで共に戦ってきたサポーターに、チーム一新したことへの受け止めや今後の期待を聞いた。どんな状況でも一緒に進み後押ししてもらえる方々はかけがえのない存在である。
チーム名、エンブレム、体制が変わっても、大好きなチームであることには変わりないです。 Jリーグ入会要件の変更もあるからかもしれませんが、「Jへ」という意気込みがここ数年で一番感じられる新体制発表だったかと思います。 チーム、サポーターの気持ちをひとつに、共に目指して応援を頑張りたいと思っています。
MIOの意味や言葉の響きが好きだったので、MIOの名前が無くなることはやっぱり淋しく感じますね。 でも、チーム名もチームカラーもエンブレムも変えるということで、新しく前に進んでいこうという気持ちは感じました。 後は、外観だけでなく、本当に変わったというところを至るところで示して欲しいと思います。 「レイラック滋賀って良いよね」と言われるように、これまで以上にみんなに愛されるチームになることを願っています。
2022シーズン怪我で思うように動けなかった松本翔選手や山口真司選手がどれだけ内部で燻っていたか、消せない炎をピッチでみせてくれるか。 特にヴィッセル神戸出身の山口真司選手が17番を背負ってキャプテンとかワクワクしてます 。
僕は滋賀県産まれでも、滋賀県で育ったわけでも、滋賀県で働いたこともない全く縁のないニンゲンです。MIOびわこ滋賀の選手たちがみせてくれた汗の量はハンパじゃないのでそれに魅せられて眺めてました。 レイラック滋賀になってもそこは変わらないと思うのです。
今レイラック滋賀といられること。この幸せをみんなで分かち合える、この価値観を向上してほしいです。みんなの愛をレイラック滋賀に、そしてその愛を滋賀県にということを願います。
レイラック旋風は巻き起こるのか
以上、様々な視点からレイラック滋賀を見てきた。今日から始まる長い旅路をどのように歩まられるのか注目したい。願わくばチーム、関係者等々に幸運(Luck)が舞い込みますように。
なお、3月19日のホーム開幕戦(VS Honda FC)はBBCで中継するので、滋賀のサッカーファンはぜひご覧いただければ。