クラブユース新人戦決勝トーナメント1回戦第3試合、ビックレイクBコートで京都サンガF.C.SETA滋賀とFOSTAの一戦が行われた。
スタメン
開始早々に試合が動く
試合が落ち着いていない開始早々、サンガSETAがCKを獲得。キッカーの15番関谷選手がCKを蹴ると、ボールはそのままゴールに吸い込まれサンガSETAが早い時間帯での先制に成功する。
先制後も勢いままにサンガSETAが押し込む時間が続く。
前半14分、またしても15番関谷選手がゴールネットを揺らす。FOSTAのDFが弾いたボールを拾い、遠目から狙い澄ましたシュートで追加点を奪った。
幸先の良いスタートを切ったサンガSETA。試合は一方的な展開になるかと思われたが、湖北の強豪チームはそうはさせない。
その後FOSTAは落ち着きを取り戻す。ラインをコンパクトに保ち中盤のスペースを消したことで、サンガSETAのパスワークに激しくプレッシャーをかけ、奪ったボールは素早く前線に当ててサンガSETAゴールに迫る。
また、サンガSETAの対策をしっかり講じており、GKからのビルドアップに対して、数枚でハメにかかる。
すると前半20分スコアが動く。前線のハードワークによりサンガSETAのDFラインにプレスをかけ続けたことで、相手のビルドアップが乱れ、DFのバックパスがそのままゴールに流れ込んだ。
その後、FOSTAの勢いが増し、前がかりになって攻勢を仕掛ける。しかし、サンガSETAのキャプテン24番浅井選手を中心に、DFラインを下げずにしっかりと前で対応する。
拮抗した力の対決は両チームのGKが踏ん張る展開に
サンガSETAは奪ったボールを14番櫻井選手と2番中井選手に預け、両ボランチがリズムを作る。
今年の3年生は割とDFラインが攻撃のリズムを作り起点がサイドだったのに対し、2年生は中央の選手が起点に。年代でチームの特徴が出ていて面白い。
サンガSETAはFOSTAのDFラインの高さを把握し、時折裏のスペースを使う。しかし、FOSTAの21番GK樋口選手は広大なスペースをカバーし、裏のスペースを使わせない。何度もエリアから飛び出しクリアする姿が見え、判断力と決断力に驚かされた。
後半は立ち上がりに、サンガSETA15番関谷選手のFKからチャンスを作った以降、FOSTAの堅いDFを前にチャンスが作れず。
FOSTAのDFライン3選手はミスが少なく、特に2番岩崎選手はサンガSETAのシャドーとWBの2枚に対して上手く対応する。また、球際が強い中盤はハードワークを厭わないため、サンガSETAに自由な時間を与えない。
FOSTAの流れが続いたところで、サンガSETAのベンチが動き、前線にフレッシュな選手を次々と入れる。
すると交代選手がチャンスを作る。途中から左WBに入った20番山崎選手がFWに入った5番大西選手にボールを送る。フリーで受けてシュートまで持ち込むも、GKのファインセーブに合い追加点ならず。
試合終盤、FOSTAに最大の決定機が訪れる。15番堂村が上手く裏に抜け出しGKとの1対1に。しかしサンガSETAのGK山本選手のビッグセーブに防がれ得点ならず。
その後、最後まで互いのゴールネットを揺らすことができず試合は2-1でサンガSETAが勝利し準決勝に進出した。