守備陣が主役となった1戦。立命館守山が綾羽をPKでやぶり準決勝進出|SHIGA FOOTBALL NEWS vol34

1月18日、高校サッカー新人戦(滋賀県民スポーツ大会)準々決勝が水口スポーツの森で行われた。

綾羽高校と立命館守山の私立対決は、両チームとも堅い守りでゴールを割らせずPK戦までもつれ込んだ結果、3-2で立命館守山高校が綾羽高校をくだし準決勝へ進出を決めた。

スタメン

綾羽高校は昨年のチームで出番を掴んでいた10番高田、1番GK吉田、7番福本がこの日もスタートから出場し、スタメンは全て2年生で揃える。

一方、立命館守山も44番井上、38番平尾、52番李川と昨年のメンバーが出るも、21番滝川、80番谷本、27番本郷と3人の1年生がスタメンに名を連ねる。

両チームともテンションが高く激しい球際の攻防を繰り広げる

立ち上がりから中盤で激しい攻防が繰り広げられる。また両チームともリスク管理を怠らないため、シンプルなプレーが多くなり、ボールが落ち着かない時間が多くなる。

綾羽は7番福本、8番伊田と両サイドに速い選手を配置しているためスペースを狙ったロングボールが多くなるが、立命館守山は2トップに当ててから両サイドが押し上げるなど、徐々に特徴が出始める。

中盤以降は立命館守山のペースで試合が進む。27番本郷がボールを引き出し、そこに52番李川が絡む。また、右SB平尾のロングスローでボックス内にボールを送る。

綾羽高校のエリア内までボールを運ぶが、空中戦に強い3番平澤をはじめ、DF陣の粘り強い守りで決定機を与えない。

空中戦に強く気持ちの入ったプレーが特徴の平澤選手

一方の綾羽、攻撃の中心はカウンター。単調なロングボールが多くなるが、10番高田にボールが入った時は、テンポが変わり立命館守山ゴールに迫る。また高田、11番奥村、9番内藤の3人が流動的に動き、攻撃の起点を作る。

しかし、キャプテン60番中村がことごとくセカンドボールを拾い綾羽の攻撃の芽を摘み、44番井上を中心にしたDFラインが決定機を作らせない。両チームとも決定機を作らせずスコアレスで試合を折り返す。

後半は立命館守山が試合を支配するも堅い守備を崩せない

後半も立命館守山のペースが続く。

後半4分、ロングボールに抜け出した27番本郷が右サイドでタメを作りグラウンダーのクロスを上げる。ニアで89番小綱が触るも1番GK吉田が弾く。こぼれ球を詰めるも綾羽DF陣が身体を張ってブロック。

堂々としたプレーで前線で起点となった27番本郷選手

以降チャンスらしいチャンスはなかったものの後半終盤大きなチャンスが綾羽に訪れる。

左サイドからスルーパスに10番高田が反応してGKと1対1になるかと思われたが、僅かにタイミングが合わずシュートまで持ち込めない。

要所要所で技術の高さを見せた10番高田選手

この日最大の決定機は守護神が素早い反応を見せる

延長戦、立命館守山の交代選手が躍動する。

延長後半、右サイドから途中出場の69番小笠原啓太(LEO sc)のクロスに反応した40番伊藤琉馬が合わせる。しかし、吉田が至近距離のシュートをビックセーブで防ぐ。

セービングもそうだがパントキックも光った吉田選手

その後も伊藤琉馬(京都サンガF.C.SETA)が遠目から左足を振り抜いたシュートはバーを強襲。

立命館守山は試合を通して11本のシュートを放ったが綾羽の強固な守備を崩せずスコアレスで延長戦が終了した。

PK戦ではGK園部が2本シュートストップし、準決勝に進出を決めた。

最終キッカーを務めたキャプテン中村

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