1月25日(土)にビッグレイクと水口スポーツの森の2会場で滋賀県中学年代の新シーズンが幕開けた。

開幕戦は強豪対決!
ビッグレイク会場の開幕戦はMIOびわこ滋賀U-15 2ndとFC湖東の好カードとなった。
選手層が厚いMIOはセカンドチームと言えど好選手が揃う。一方のFC湖東はU-13リーグで優勝した世代でありこの年代のトップチームであることは間違いない。

スタメン


狭いスペースでの技術の高さが目立った湖東
前半序盤、MIOがペースを握る。風上に立つMIOはピッチを広く使ってサイドを起点に湖東ゴールに近づくも、なかなか決定機を作り出せない。
すると徐々に湖東がチャンスを作る。丁寧にパスを繋ぎラインを上げ、前線の10番長田や16番黒川をはじめとする前線の4人はドリブルで果敢に勝負を挑む。
また選手間の距離をコンパクトに保ち人数をかけて攻めるので、奪われても即時に奪還し厚みのある攻めを見せる。
湖東の2トップが立て続けにシュートチャンスを作った直後の前半10分、勢いそのままに湖東が先制に成功する。
ペナルティエリアにボジションを取っていた16番黒川に右サイドからボールが入る。両CBの間で受けた黒川は細かいタッチでCBをかわしゴール左隅にシュートを決めた。

ピッチを広く使いスピーディーな攻めを見せるMIO
出鼻をくじかれたMIO、失点後はより球際への意識が強くなる。中でも両ボランチの切り替えの速さや27番横井を中心としたDFの前で取り切る強さや判断力の高さに目がいった。
またワントップに入った28番中村が多少乱れたボールもしっかり収められるので、両サイドの選手の推進力が活き、スピーディーな攻撃で、湖東のDF陣を慌てさせる。

すると前半26分カウンターから同点ゴールが生まれる。自陣のエリア付近で奪ったMIOは素早く繋ぎ、ボールは29番西岡に。西岡はスペースを見ながら中央に運び、右サイドに開いた中村に預ける。
中村はゴールまで少し距離はあったが迷わず右足を振り抜く。風に乗ったシュートはGKの正面に飛んだが、キャッチする手前で伸びGKの手を弾いたボールはゴールに吸い込まれた。
その後もMIOがコート幅いっぱいを使い長短のパスとスピードに乗ったドリブルを織り交ぜ、湖東ゴールに迫る。
28番中村がロングボールに抜け出し、無人のゴールにシュートを打つも18番上田が決死のブロックで防ぐ。スーパープレーで追加点を防いだ湖東は、そのまま耐えて前半が終了。
この試合では両チームのカラーが存分に出た
ピッチが入れ替わった後半、両チームとも風向きを考慮しプレーを変える。湖東は前半より裏に抜けるプレーが増え、一方のMIOは丁寧にビルドアップを行う。
両チームとも前後半でスタイルを変えるあたりに、選手の技術の高さがわかる。
後半、最初にチャンスを作ったのは湖東。5番一原が右サイドに抜け出してグラウンダーのクロスを送る。中央で10番長田が触るも枠外に。
その後も湖東が押し込む時間が続き、ペナルティーエリアまで持ち込む場面が増えるが、良い形でシュートまで持ち込めない。
刻々と時間が過ぎ迎えた後半30分、湖東がゴール正面でFKを獲得する。キッカー18番上田が壁の足元を通すシュートを放つがDFの足に引っかかる。
ボールを拾った途中出場の16番が左サイドのスペースに走り込んだ28番中村にボールを送る。
スピードに乗った中村はボールを運び、浅い位置から湖東のDFライン裏にクロスを通す。右サイドから長い距離を走ってきた29番西岡が抜け出し、飛び出したGKより先に触りゴールネットを揺らした。
その後も湖東が押し込むも後ろに人数をかけたMIOを崩せずタイムアップ。開幕戦は2-1でMIOびわこ滋賀U-15 2ndがFC湖東をくだした。