第101回全国高校サッカー選手権大会特別企画 第4回 立正大淞南高校|イゴル・ヤン選手

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企画概要-琵琶湖の鮎は外に出て大きくなる-

【琵琶湖の鮎は外に出て大きくなる】とは、琵琶湖を離れ全国各地へ放流されたあとに川で大きく成長する鮎と同じく、滋賀の人間も外に出ることで成長するという意味で使われる言葉で近江商人を象徴する言葉です。

 自身の夢のため若くして親元を離れサッカーに向き合う滋賀出身選手の今を追います。県内で頑張る同年代の選手の刺激に、中学生で進路を検討する際の参考していただければ。

立正大淞南で活躍する3人目の選手は

立正大淞南高校サッカー部ロゴ

そんな名門校で滋賀県出身の選手が複数活躍していることをご存知でしょうか。

部員140名を超える名門でレギュラーを掴み、島根県大会決勝ではアシストも記録したドリブラーに取材を行いました。

イゴル・ヤン選手

・氏名:イゴル•ヤン
・所属:立正大淞南高校 現3年生(2004年生まれ)
・出身地:甲賀市
・ポジション:SMF
・出身チーム:MIOびわこ滋賀U-15
・備考:スピード溢れるドリブル突破が武器のアタッカー

取材内容(Zoom)

中学時代(MIOびわこ滋賀U-15FC)

シガラボ

最後にイゴル選手に伺います。中学のチームはなぜMIOを選んだのか教えてください。

イゴル選手

MIOで自分は成長できると感じたのと、みんなが上を目指している選手が揃っていたので選びました。

シガラボ

MIOは意識が高い選手が集まるのですね。中学時代に練習や試合で意識していたこと。また伸びたことを教えてください。

イゴル選手

中学生の時は、ドリブルや攻撃で相手がこの選手嫌だなと思ってもらえるように意識していました。

シガラボ

ちなみにクラブの練習以外でにサッカーのために何か取り組んでいたことはありましたか?

イゴル選手

オフの日で自分に足りないところを意識してやっていました。

シガラボ

今、中学生の自分にアドバイスができるならどのような事を声かけしますか?

イゴル選手

(自身の経験として)高校では厳しい時や苦しい時が中学校より多いので、中学生の時は全力でサッカーを楽しんでほしいです。また、自分の武器を早く見つけて、その武器をできるだけ磨き上げてほしいと思います。

シガラボ

県外の立正大淞南を選んだ理由を教えてください。

イゴル選手

県内にも素晴らしい高校がたくさんありますが、淞南高校の練習に参加した時に前線の選手の勢いや練習中の雰囲気がよく、上を目指すチームはこれほど凄いのかと思い、夢や目標を与えてもらったので選びました。

シガラボ

練習参加というのは非常に有意義な機会ですね。練習参加前に事前に確認する点を整理し、そこを意識して見ることも重要なのかもしれません。ちなみに県外に進学することについては親は反対しませんでしたか?

イゴル選手

親や友達から離れるのを嫌がって来ない人もいるのですが親や友達には応援してもらえたので、すぐ決めました。

シガラボ

知らない土地、知らない人ばかりの環境に身を寄せるというのは非常にストレスで勇気がいるものと思います。なので県外に出ることを嫌がる方の気持ちはよくわかります。しかし厳しい環境だからこそ得られるものもあるのでしょうね。

立正大淞南高校での3年間

シガラボ

立正大淞南高校はどんな学校ですか?

イゴル選手

淞南高校はそれぞれの部活で全国トップを目指す人ばかりで、すごく基準の高い高校だと思います。苦しい時も楽しい時も部活関係なく先生方、支えてくれる人みんなで様々なことを共有しあえる学校です。

シガラボ

立正大淞南高校サッカー部でよかった点、伸びた点を教えてください。

イゴル選手

サッカー部では自分の長所が伸びるよう先生方にアドバイスをもらって中学の時の自分よりもさらにドリブルや突破力に磨きがかかりました。

シガラボ

中学時代と高校ではドリブルの仕方が変わったと聞いたのですが、具体的にどのようなところが変わりましたか。

イゴル選手

中学ではパスを受けてから目の前の相手を上手く抜く事を意識してドリブルをしていましたが、高校では先生のアドバイスもあり、ゴールに向かうスピードであったり、勢いを意識しています。それによってチームに勢いをもたらせられればと考えています

※中学時代は時間をかけて抜くようなドリブルを好まれていたようですが、高校では最短でゴールを目指すという方針のもと、ゴールに向かうドリブルを意識され、今ではそれが強みになっているようです。

シガラボ

ドリブルの際に意識していることはありますか?

イゴル選手

ドリブルのタイプにも寄りますが、自身はスピードとパワーで抜くタイプなので、目の前の相手よりもカバーに来るCBなどをどのようにかわすかを意識しています。また、ゴールまで入っていけるかを意識しています。

シガラボ

左サイドでSBの西口選手(MIOびわこ滋賀)と組む機会が多いようですが、中学から知っているやりやすさなどはあるのでしょうか。

イゴル選手

西口選手は2年生で一つ下ですが、中学から知った仲なので、お互いに言いやすく、試合でもコミュニケーションがとれてやりやすさはありますね。

シガラボ

立正大淞南のGKも元MIOですね。島根県大会では4人も元MIOの選手がピッチに立っていましたね。山田選手も含め5人が決勝の舞台で活躍されているのは凄いことだと思います。
話は戻りますが、名門校のサッカー部で入部当時に通用したことを教えてください。

イゴル選手

入学当時は全然なにもできなくて苦しい時期もありましたが、南先生や先生方がアドバイスやチャンスを何度もくれたので、少しずつですが通用していきました。

シガラボ

練習や試合で意識していることを教えてください。

イゴル選手

練習では常に本番だと思ってやれと言われているので自分が全国に出た時に、これをやる!と思いながら練習をし、試合では足りなかったことを自己分析し改善しています。

※練習外では空いている時間にストレッチをしてケアをしたり、食事では体重増加のために朝からご飯3杯食べるなど、身体の管理や課題解決に取り組まれているようです。

選手権を迎えるにあたり

シガラボ

初戦(日本文理高校/新潟県代表)に対する意気込みを教えてください

イゴル選手

初戦から強敵ではありますが、自分の武器を全面に出しチームの強みを全国の舞台で一試合一試合最後まで出して、応援してくれる仲間の為、応援してくださっている人々のために勝ち進みたいと思います。

シガラボ

自身のプレーやチームで注目してもらいたいところはどこでしょうか。

イゴル選手

自分はドリブル突破とスピードが武器で、チームとしては前線から勢いのあるハイプレスとボールを奪った後のスピードとセットプレーに注目してほしいです。

シガラボ

ありがとうございました。

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