立正大学淞南高校サッカー部 選手インタビュー西口大稀選手_塚田喜心選手_梅本虎之助選手|第102回全国高校サッカー選手権大会

目次

琵琶湖の鮎は外に出て大きくなる

【琵琶湖の鮎は外に出て大きくなる】とは、琵琶湖を離れ全国各地へ放流されたあとに川で大きく成長する鮎と同じく、滋賀の人間も外に出ることで成長するという意味で使われる言葉で近江商人を象徴する言葉です。

自身の夢のため若くして親元を離れサッカーに向き合う滋賀出身選手の今を追います。県内で頑張る同年代の選手の刺激に、中学生で進路を検討する際の参考していただければ。

昨年に続いて島根の強豪校に直撃

立正大学湘南高校サッカー部ロゴ

2年連続20回目の全国高校サッカー選手権大会への出場を決めた島根の強豪「立正大学湘南」。昨年の全国大会では滋賀県出身選手が5人も出場するなど、滋賀から多くの選手が進学しています。

今年も例年と同じく多く滋賀県から進学しており、先日行われた島根県予選では2名がスタメン出場し、1名がベンチ入りを果たしています。そんな同校サッカー部に所属する3名の選手にお話を伺いました。

立正大学淞南で活躍する滋賀県出身選手とは

塚田選手(左後列)と西口選手(右後列) Photo提供 立正大学淞南

西口大稀選手

・出身地:野洲市
・ポジション:DF
・出身チーム:MIOびわこ滋賀U-15
・備考:攻守どちらでも武器になるヘディングが特徴のCB

塚田喜心選手

・出身地:長浜市
・ポジション:GK
・出身チーム:MIOびわこ滋賀U-15
・備考:コーチングとシュートストップが特徴のGK

梅本虎之助選手

・出身地:甲賀市
・ポジション:MF
・出身チーム:ラドソン滋賀
・備考:裏への突破によるチャンスメイクやロングスローが特徴のMF

取材内容(Zoom)

ZOOM取材の様子(左から梅本選手・西口選手・塚田選手)

中学時代について

ー中学ではそれぞれMIOびわこ滋賀とラドソン滋賀に入っていましたが、入った理由を教えてください。

西口選手)滋賀で常に上位に入っているチームだったので、強いチームの環境に自分の身を置いて成長させたかったからです。

塚田選手)強いチームでプレーしたかったからです。

梅本選手)家から練習場所が近く、また同じ中学の先輩が行っていたので決めました。

ーラドソン滋賀はフットサルのイメージがありますが、どんなチームでしたか

梅本選手)フットサルの練習はしていましたね。ただ自分は小学生の頃は後ろのポジションで、中学時代に前に上がったのですが、(練習のお陰で)中盤に必要な能力が身につきました。

ーMIOは二人にとってどんなチームでしたか。型にはめ込まず個々の特徴を尊重するイメージを持っていますが。

西口選手・塚田選手)色んなレベルの高いクラブと対戦できて、上のレベルで通用する能力を伸ばしてもらいました。

西口選手)練習は基礎もありつつ、その中で個人の特徴を活かしたプレーであったりコンビネーションを培う練習があり、試合でいきていましたね。

ーMIOのGKトレーニングについて、平塚選手(岡山学芸館)からハイボールのトレーニングが多かったと聞きました。

塚田選手)平塚選手は結構怒られてた印象があります(笑)ただ、僕もキャッチングの練習をたくさんしたので、今はあまりミスがなく高校サッカーでも活きています。

立正大学淞南での日々

ー立正大淞南高校を選んだ理由を教えてください。

西口選手)MIOのOBで立正大淞南でプレーしていた山田祐樹選手に憧れてたからです。またテレビで淞南を見た時に黄色のユニフォームを着たいと思ったのがきっかけです。

塚田選手)第98回大会の淞南と富山第一高校の試合を観たことがきっかけで、淞南のサッカーが格好良いと思ったのがきっかけです。また県内高校の選択肢もありましたが、自分の中で知らない場所で知らない人とプレーしたい、環境を変えたいと思ったのも大きいです。

梅本選手)淞南OBの親戚からの勧めもあって。またセレクションを受けた際に面白くここでやりたいという意識が強くなりました。

ー入部後どのような印象を持ちましたか。また淞南で何を得られたのかも教えてください。

西口選手)1年生から試合に出るつもりで入りましたが、Aチームの練習に参加した時、何も通用しませんでした。そこから自分に何が足りないかを考えて動いていたら徐々に出番がもらえました。サッカーに何が大事か、本当の意味でのサッカーを知れたと思います。

塚田選手)自分も1年から試合に絡む気持ちで入りましたが、Aの練習でシュートスピードの速さに慣れるのに時間がかかりました。2年からインハイ、選手権と試合に出させてもらい経験させてもらいましたが、一勝もできませんでしたので、この1年は全国1勝を目指して頑張っています。淞南では本当にサッカーに対する意欲が高まりました。

ー今年はグラウンドが人工芝になったり監督が変わったりチームの転換期ですね。チームは変わりましたか?

西口選手)監督が変わっただけでサッカーは変わっていません。戦い方は少し変わりましたがベースは変わっていません。

昨年の南監督は総監督に就任。また同校OBでアビスパ福岡でも活躍された神山元選手がGKコーチに就任するなど、環境や指導体制が大きく変わりました。

ー立正大淞南の伝統とは

西口選手)試合に出ていないメンバーからの応援はどこの高校にも負けません。そこが伝統ですね。前後半に入る前の円陣は必ず応援団の前でやっています。

ー初戦の前橋育英への意気込みや注目してほしいプレーを教えてください。

西口選手)初戦はかなり強い相手です。勝つためにチーム全員で準備しているのでそれをどれだけ出せるか。
個人的にはキャプテンで5番をつけさせてもらっているので、チームの誰よりも身体を張ってゴールを守ったり、チームを鼓舞する声がけ、またセットプレーでゴールに絡みたいです。

塚田選手)個人としては去年(初戦敗退で)悔しい結果に終わったので、今年は頑張って勝ちたいです。プレーでは3年間培ってきたシュートストップを見てもらいたいと思います。

梅本選手)縦に抜ける突破や背後への抜け出し、チャンスメイクの部分ですね。また最近はロングスローに力を入れているのでそれも観てもらいたいです。

立正大学淞南高校の初戦の相手は前橋育英高校(群馬県代表)で12月29日12時5分キックオフ。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次