チーム紹介
第102回全国高校サッカー選手権大会で、準優勝の結果を残し、一気に名前が全国に知れ渡った近江高校。
今県内の高校で最も勢いと実力がある高校と言っても過言ではありません。選手権での活躍もさることながら、県内の高校で唯一のプリンスリーグ関西に2チームが所属し、関西の強豪校やユースを相手に日々県を代表して戦っています。(R6.4時点)
一昨年には同校初のJリーガーが誕生し、一気に2人のプロ選手が生まれました。(竹村俊二:カマタマーレ讃岐,山内舟征:FC琉球)
さて近江高校のサッカー部の創設は50年前に遡りますが、強化の第一歩となる前田監督の招聘(2015年)からわずか2年で全国高校総体の出場を決め、世間を沸かしたのは記憶に新しいです。また元プロサッカー選手であり、様々な経験・キャリアを経て故郷のサッカー界(県北部の活性化)のためにUターンしてきた監督のストーリーは様々なメディアで目にします。
部活動はというと、全選手がピッチ外でそれぞれの役割を担うこと、公式戦さながらの紅白戦や、本物に触ることができるメニューなどが特徴です。
特に〇〇担当という役割を担うことにより責任感を養い、プレー以外の面でも様々な経験を積むことで「逞しい人間」になってほしいという監督や学校の想いが見て取れます。なお、公式アカウントで発信されるSNSやYoutubeなども選手による取り組まれているようです。
一方競技面ですが特に今年のサッカーは、確かな技術をもとに縦に早く効率的にゴールを目指すサッカーをしている印象を受けます。(主観です)全員がオフザボールの意識が高くハードワークする姿は爽快です。明確なビジョンに向かって突き進む近江高校サッカー部に今後も注目です。
沿革
1971年 | 近江高等学校サッカー部 創部 |
---|---|
2015年 | 前田高孝 監督就任 |
2016年 | 学校指定強化クラブ/第二グラウンド完成(人工芝) |
2017年 | 全国高校総体/宮城インターハイ出場 |
2018年 | 高円宮杯プリンスリーグ関西昇格 |
2019年 | 全国高校総体/沖縄インターハイ出場 高円宮杯プリンスリーグ関西出場 |
2020年 | 第99回全国高校サッカー選手権大会初出場初勝利 |
2021年 | 高円宮杯プリンスリーグ関西1部昇格 |
2022年 | プリンスリーグ関西1部残留 プリンスリーグ関西2部昇格(Bチーム) 第100回全国高校サッカー選手権大会出場 |
2023年 | プリンスリーグ関西1部2位(プレミアリーグプレーオフ進出) プリンスリーグ関西2部残留 全国高校総体/北海道インターハイ出場 第102回全国高校サッカー選手権大会準優勝 |
育成方針
育成 Concept -逞しい人間を育てること-
逞しさとは、人生において、自分で道を切り開ける力のことです。サッカーを通して選手一人ひとりが、どんな苦難や壁にぶつかっても「志」に向かって突き進める人間になるために活動します。
Team Mission
組織として、圧倒的な成果を出すこと、所属することで個人が圧倒的な成長を成し遂げ、楽しめること」 圧倒的な成果とは、近江高校サッカー部の活動を通じて、社会にインパクトを与え、社会に寄与することである。個人の圧倒的な成長とは、自分を律し続け、仲間と協力し学ぶことで、主体性のある人間になることである。この2つの目的達成を夢中になって取り組める集団を目指します。
近江高校サッカー部HP(https://www.footballnavi.jp/ohmi_soccer_be_pirates/)
所属選手の出身チームから見る今後の展望
学校指定強化クラブ化によってサッカー部員も利用できる奨学生制度や、学生寮の完備など私学ならではの充実した設備ということもあり、県外出身選手が他校より多いです。県内の選手は湖北のクラブチームであるFOSTAやFC湖東、MIOびわこ滋賀の出身が多いようです。しかし、それほど偏りがなく中体連も含めて出身チームは多種多様です。
前は岐阜県からの越境入学が多かった印象を持っていますが、プリンスリーグ関西所属ということもあり、Jクラブや京阪の強豪クラブ出身者も多くなってきました。サッカー部としての明確なビジョンがあり、受け入れ環境も充実しているため、幅広い地域から有望な選手を集められる良いサイクルに入っているようです。前田監督は近江高校サッカー部を総合スポーツクラブにしたいという思いをお持ちなようなので、今後はジュニアユースの創設による中高一貫指導を始め、グラウンドを中心とした地域コミュニティーの活性化に資する取り組み(大規模なサッカーフェスティバルの開催)などに取り組まれるのではないでしょうか。(あくまで想像です。)
高校概要
名称 | 近江高校 |
所在地 | 滋賀県彦根市松原町 |
部員数 | 選手約90名 |
主な成績 (最高成績) | 全国高校総体出場 2回(初戦敗退) 全国高校サッカー選手権大会出場 3回(第102回大会:準優勝) |
2023年度の成績 | 全国高校総体出場 ⾼円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ関西2023(1部2位) 登竜門U-16リーグ 1位(グループ1) 全国高校サッカー選手権大会準優勝 |
キャッチフレーズ | Be Pirates |
チームカラー(印象) | ポジショナルプレー |
奨学生制度 | 強化指定クラブ奨学生(S:奨学金 15 万円× 3 年間給付/ A:入学準備金 15 万円支給) 対象者:中学校長の推薦を受け、入学後、指定強化クラブで 3 年間活動する意志がある者で、人物・成績および競技力にも優れた専願生。 |
進路
指定強化クラブ後の卒業生の多くは関西や中部県の大学に進学しています。関西大学リーグの強豪校にも多く進学しており、サッカー推薦で進学している選手も多くいる模様です。
関連記事
-
U-18
苦しい展開でも勝ち切る。強さは本物。|近江vs立命館守山2024インターハイ予選決勝マッチレポート
-
U-18
SHIGA FOOTBALL NEWS vol22|一進一退の攻防が繰り広げられた準決勝。試合巧者の近江高校が綾羽高校の猛追を退け3年連続の決勝進出!
-
U-18
SHIGA FOOTBALL NEWS vol18|滋賀県出身選手が躍動した京都サンガF.C.U18が近江高校を退ける
-
U-18
「近江で過ごした毎日が楽しかった。」|近江高校サッカー部 西村想大選手インタビュー
-
U-18
滋賀県勢18年ぶりの国立!近江高校サッカー部全国制覇の王手なるか!?
-
U-18
近江vs草津東|第102回全国高校サッカー選手権大会滋賀県大会 決勝マッチレポート
-
U-18
近江vs立命館守山|第102回全国高校サッカー選手権大会滋賀県大会 準決勝マッチレポート
-
U-18
SHIGA FOOTBALL NEWS vol7 |大阪の強豪を連破した近江。プリンスリーグ関西1部3位に浮上!
-
U-18
近江vs草津東 滋賀県最強の矛と盾の1戦|インターハイ予選決勝マッチレポート
-
U-18
SHIGA FOOTBALL NEWS vol4 |インターハイ予選準々決勝(近江vs野洲)レポート
-
U-18
SHIGA FOOTBALL NEWS vol3
-
U-18
いよいよ初戦!近江高校の相手は優勝候補筆頭!下馬評を覆せ!【第101回全国高校サッカー選手権大会2回戦】
-
U-18
第101回全国高校サッカー選手権大会滋賀県予選-優勝は近江高校
-
U-18
草津東高校 VS 近江高校マッチレポート【第101回全国高校サッカー選手権大会滋賀県大会高 決勝】
-
U-18
草津東高校 VS 近江高校 決勝戦のみどころ【全国高校サッカー選手権大会滋賀県大会高 決勝】
-
U-18
近江高校 VS 比叡山高校マッチレポート【全国高校サッカー選手権大会滋賀県大会高 準決勝】